Vol.26
スポーツ界で評判が広まり、地元・宮崎で愛されてきた、バイオ茶。
農薬や化学肥料を使用せず、自然の力を引き出した、自家茶園の茶葉100%。体にいいと選ばれてきたこのお茶を、もっと暮らしの中で楽しんでもらえたら。30分で水出しできる手軽さも、忙しい暮らしの中できっと喜んでもらえるはず。
三代目・上水漸の娘たちが、そんな思いで作り上げたのが、everydayシリーズです。
キャッチフレーズ「everyday everyone everywhere」。
「いつでも、だれでも、どこにいても、毎日あたりまえに楽しめるお茶であるように」。そんなメッセージを込めました。味わいにもさらにこだわり、一番茶を中心に、よりおいしくブレンド。キッチンに出したままでもいい、シンプルな、自立するパッケージ。ロゴマークの山は、三股町の自然を表しています。
暮らしを大切にする人、子育て中のご家族に、なかなか会えない家族や友人へ体を思う気持ちを込めたギフトとしても選んでいただいています。オフィシャルサイトやオンラインショップも一新、遠方の方にも手に入れていただきやすくなりました。2017年には、優れたオンラインショップを表彰する「カラーミーショップ大賞」にて、宮崎上水園が地域賞を受賞し、大きな励みとなりました。
県外の方にも広く知っていただきたくて、さまざまなイベントにも出店するようになりました。大阪・ファンタスティックマーケットを皮切りに、東京・青山ファーマーズマーケット、愛知・森道市場、阪神百貨店やジェイアール名古屋タカシマヤなど、どのイベントもご縁からつながっていきました。
慣れないことで、初めは戸惑いましたが、ご試飲いただいてこそ、バイオ茶の魅力はわかっていただける。「おいしい!」「スーッと飲みやすい」「ほかのお茶と違いますね」、そんなお言葉をいただくたび、お茶づくりの喜びを実感。「私も宮崎出身です!」「学生時代、部活でバイオ茶を飲んでいました」とお声がけくださる方も。気に入って翌日も来てくださる方、「颯々を甘酒と合わせたら美味しかったです」と感想をいただくことも。お客さまと直接お話しする中で、新しいお茶づくりにもつながっていきました。いまでは定番となった、玄米茶やハーブティーがそうです。
各地への出店を通じて、次の出店のお誘いをいただいたり、気になっていたとバイヤーさんが試しにみえたり……、街へ出ること、人と会うことの大事さをあらためて感じました。そんな中、思いがけないめぐり合わせから、バイオ茶は、2020年、米国アカデミー賞の公式パーティーにて振舞われることになります。次回、そのお話をお届けします。