Vol.14
1992年9月13日、宮崎上水園新工場落成パーティーには、旭化成の宗猛副監督、谷口浩美選手はじめ、250人もの関係者が出席してくださいました。
「ほかのスポーツドリンクに比べ、バイオ茶は吸収力が良く、試合や練習に使っています。その結果はバルセロナ五輪のマラソンで実証されました」と、宗副監督から嬉しい祝辞をいただきました。元小林高校駅伝部監督の外山方圀さんのスピーチも忘れられません。
「昔は、競技中は水分を摂るなと言われましたが、今では適度な水分補給が大事とされています。その中で、バイオ茶が開発されたことは、私たちスポーツ人には誠にありがたいことであり、まさに今、世の中が必要としているものだと思います」
バイオ茶がスポーツ界で認められたことはこの上ない喜びです。それと同時に、今後つくっていく上で、社会的責任の重さも改めて感じ、身が引き締まる思いでした。
バルセロナ五輪の後も、マスコミによるバイオ茶紹介は続きました。ある週刊誌では「森下、中山、谷口が給水したスペシャルドリンクを分析!」として、日本食品分析センターが成分分析し、大学教授など専門家に取材。記事によって、従来のお茶とバイオ茶の違いが明らかにされました。
お茶に含まれるタンニンと鉄分が結合すると貧血が起こりやすくなるため、スポーツ選手はこれまでお茶を敬遠してきました。ところが、バイオ茶はそこに違いがあります。
私たちにとって、自信と安心につながる、本当に嬉しい記事でした。その後、陸上界への感謝を込めて、九州一周駅伝、ゴールデンゲームズinのべおかの給水ドリンクとしてバイオ茶を提供。2004年、バイオ茶は宮崎陸上競技会公式飲料となり、陸上界にしっかりと根ざしていきました。